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呼吸器内視鏡内科

診療の特色

 レントゲンやCTで「肺の中にカゲがある」、「胸に水が溜まっている」と指摘を受けても、その原因が判明しなければ適切な治療が出来ません。呼吸器内視鏡内科では患者さんの体に負担の少ない内視鏡を用いてその診断を行っています。気管支鏡検査では出来るだけ苦痛が少なくなるよう、ほぼ全例で鎮静剤を使用しています。

 

 当院の呼吸器内視鏡検査では、超音波内視鏡、仮想気管支ナビゲーション、局所麻酔下胸腔鏡などの新しい技術を全て取り入れ、伝統的に培ってきた気管支鏡検査の技術を更に向上していくよう日々努力を続けています。 

 

 現在の肺癌診断においては、癌細胞の遺伝子異常も同時に調べ、特異的に奏効する薬剤(分子標的薬)を選択して治療することが可能となっています(EGFR遺伝子変異に対するイレッサ・タルセバ・ジオトリフ、EML4-ALK融合遺伝子に対するザーコリ・アレセンサなど)。このような“治療に直結する検査”という面からも、呼吸器内視鏡検査は重要です。

 

 更に気管支鏡の技術を生かし、気道狭窄に対するステント、難治性気胸などに対する気管支塞栓術、気道異物摘出などの気道インターベンション(内視鏡的治療)を院内外より多数のコンサルトを受けて積極的に行っております。平成27年度からはアレルギー内科と共同で難治性喘息に対する気管支サーモプラスティを開始しました。

 

(1)診断

 週3回、内視鏡検査(気管支鏡・局所麻酔下胸腔鏡)を実施しております。これにより積極的に確定診断を行います。必要時には遺伝子検査を実施し、分子標的治療の適応を検討します。

 

(2)気道インターベンション

 気道ステント : 肺癌などによる気道狭窄に対し、ステントを挿入し呼吸困難を改善します。

 気管支塞栓術 : 難治性気胸や有瘻性膿胸に対し、EWSという栓を気管支に詰めることにより改善を図ります。

 気道異物摘出 : 気管支に入り込んでしまった異物を気管支鏡により摘出します。

 気管支サーモプラスティ : 気道平滑筋に熱を加えることにより、難治性喘息の症状を軽減します。両肺を3回に分けて治療します。

医療設備

  • 設備 : 蛍光気管支鏡、超音波内視鏡、セミフレキブル胸腔鏡、仮想気管支ナビゲーション

診療実績(平成29年度年間症例数)

総件数 523件 内訳 症例数
① 気管支鏡検査 491件
② 総気管支生検 326件

③ EBUS-TBNA

113件
④ 局所麻酔下胸腔鏡 32件

⑤ ステント・気道拡張・腫瘍除去

7件
⑥ 気管支充填術 8件
⑦ 光線力学療法 5件
⑧ 異物除去 3件
⑨ 気管支サーモプラスティ 8件
⑩ クライオ生検 26件

スタッフ紹介

医師名 職名 認定医・専門医・指導医
岡本 紀雄
(おかもと のりお)
主任部長

日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医、評議員
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医

その他(トピックス)

肺癌早期発見のために蛍光気管支鏡を行っています。
原因不明胸水診断のために局所麻酔下胸腔鏡を行っています。
肺門縦隔リンパ節診断のため気管支内エコーを導入しました。
肺野末梢病変診断精度向上のため仮想気管支ナビゲーションを導入しました。