診療科・部門のご案内

診療科・部門のご案内

  1. ホーム
  2. 診療科・部門のご案内
  3. 感染症内科 用語説明

このページを印刷する

感染症内科 用語説明

DOTS

 DOTSはDirectly Observed Therapy, Short-courseの頭文字で、WHO(世界保健機構)が提唱する結核対策戦略のブランドネームです。日本語訳は「直接監視下短期治療」もしくは「対面服薬確認治療」ですが、一般的には「ドッツ」と呼んでいます。
 DOTSは、(1)感染源として最重要の喀痰塗抹患者の治療を優先すること、(2)患者が薬を飲み込むところを医療従事者が毎回確認すること、(3)結核患者に適正治療(イスコチン:INH、リファンピシン:RFPの2剤に、初期の2ヶ月間はピラジナミド:PZAを加えた6ヶ月初期強化短期化学療法)を提供し、治療経過と治癒を評価すること、(4)抗結核薬の供給体制を整備すること、そして(5)政府はDOTS戦略を断固として指示し、高い優先権を与えることの5つの要素からなり、結核に対抗できる唯一有効な戦略とされています。
 ところで、結核治療の初期2ヶ月は病状が重く、薬剤耐性を獲得する可能性があり、そして他の人への感染の危険性があります。我が国ではこの間は入院治療を受けるのが一般的です。結核病院では看護師による服薬確認と結核に関する患者教育を行っており、これを「院内DOTS」と呼んでいます。
 

 全身から戻ってくる古い血液(静脈血 ジョウミャクケツ)は肺で酸素をとりこみ新しい血液(動脈血 ドウミャクケツ)となります。この新しい血液を受け取って全身へ送り出すポンプの働きをするのが心臓です。
 心臓が十分に働くには心臓それ自体(筋肉でできています;心筋)にも十分な酸素や栄養が必要です。心筋へ酸素や栄養を送っている血管が冠動脈(カンドウ ミャク)です。この冠動脈が狭くなり血液が流れにくくなったのが狭心症であり、つまってしまって流れなくなり(閉塞)、心筋が働かなくなったのが心筋梗塞 です。心筋梗塞はその程度によっては死に至る恐ろしい病気です。これら狭心症や心筋梗塞など冠動脈の狭窄や閉塞によって生じる心臓の病気が虚血性心疾患と 呼ばれます。

非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)

 チール・ネールゼン染色法で赤く染まる細菌はすべて抗酸菌と呼ばれます。現在、70種類以上の抗酸菌が分離されており、そのうちヒト型結核菌(M. tuberculosis、M. africanum)、ウシ型結核菌(M. bovis)、M. microtiの4種類を除外した残りの抗酸菌を一括して非結核性抗酸菌(非定型抗酸菌)と称し、これらの菌による感染症が非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)です。非結核性抗酸菌(非定型抗酸菌)はヒトに対して病原性の有る菌と無い菌があり、また菌種によって治療方法が異なりますので、喀痰等から抗酸菌を検出した時は菌種同定検査が必須です。

核酸増幅法検査

 喀痰などの臨床検体から直接結核菌群のDNAあるいはRNAを短時間に増幅して、結核菌の存在を証明する検査です。現在、DNAを増幅するPCR法(Amplicor Mycobacterium Tuberculosis Test)とRNAを増幅するMTD法(Gen-Probe Amplified Mycobacterium Tuberculosis Direct Test)の2種類が利用可能です。当院ではPCR法を行っています。いずれも喀痰等の臨床検体を用いたときの感度は、塗抹陽性は95%以上、塗抹陰性は40~77%で、特異度はともに95%以上です。本検査の感度は培養に比べると若干劣ります。しかし、卵を主体とした固形培地を用いた培養検査では結核菌を検出するには3~8週間が必用ですが、核酸増幅法検査は24時間以内に結果が判明します。そして、塗抹陽性検体での結核菌と非結核性抗酸菌の鑑別に有用であり、結核症の迅速診断に広く利用されています。

液体培地

 喀痰などの臨床検体を培養して結核菌を検出するためには、従来は卵を主体とした固形培地を用いていました。この固形培地を用いた培養では3~8週の長時間を必用とします。そこで結核菌の発育に適した液体培地(MGIT:ミジット、Mycobacterium growth indicator tube)が開発されました。MGITを用いますと、喀痰塗抹陽性であれば1~2週間で結核菌を検出できます。ちなみに当院での喀痰塗抹陽性33例の培養所要日数は平均7.3日±2.7日で、最短は4日、最長は15日でした。

迅速薬剤感受性試験法

 従来の結核菌の薬剤感受性試験は卵を主体とした固形培地を用いていましたが、この方法では3~4週の長時間が必用です。一方、最近開発された液体培地を用いた感受性試験法は1週間で結果が出ます。当院では迅速薬剤感受性試験法のブロスミックMTB-1法を行っています。ちなみに、喀痰塗抹陽性33例の培養所要日数は平均7.3日±2.7日で、結核菌検出から薬剤感受性結果の報告に要した日数は平均13.4日±5.6日でした。したがって、検査開始から薬剤感受性試験の報告までの所要日数は平均20.7日です。喀痰塗抹陽性であれば、その90%は1ヶ月以内に結核菌の同定と薬剤感受性結果を報告できます。

 心臓は洞結節といわれる場所から心拍数をコントロールする電気刺激を発生しています。電気刺激は伝導路という通路を通って心筋に伝わり規則正しい心拍動(心臓の収縮と拡張)をくり返して全身へ血液が送られます。
 ふつう心拍数は安静時で1分間に50~80回ですが、この範囲をこえる場合は何らかの異常又はそれに近い状態があると考えられます。40以下(徐脈)や 100以上(頻脈)の場合には状況に応じての治療が必要となります。薬物治療での効果が乏しく、洞結節の働きが低下(洞不全)したり伝導路が切れ(房室ブ ロック)電気刺激が伝わらず心拍数が減少しメマイ・フラツキや失神などの症状がある場合には、心拍数を保持するためにペースメーカーという器械をを植え込 む手術を行います。
 手術は通常左又は右の上胸部から血管を通して1本ないし2本のリードを心臓の中へ誘導しその先端を適切な安定部位へ固定します。リードの手前端はペース メーカー本体に連結して上胸部の皮下へ植え込みます。ペースメーカーはバッテリーで動いていますから動作状況によって6~10年程でのバッテリー交換手術 が必要となります。