採用情報

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臨床研究センターレジデント募集

臨床研究センターレジデント募集

 このたび、地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター臨床研究センターでは後期研修医を若干名募集することになりました。

 研修プログラムは、内科認定医を取得された先生を対象に、原則3年間で行う予定です。研修後は日本感染症学会専門医受験資格取得用件を満たす事ができます。

 応募資格や待遇等は、大阪はびきの医療センター後期臨床研修医募集要項をご確認ください。

 また、御本人の経歴ならびに希望、そしてやる気によっては、ICD、結核病学会結核・非結核性抗酸菌症認定医、日本呼吸器内科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医のそれぞれの受験資格要件取得可能です。これらは、ほとんど私が指導医ですのである程度の責任はもてます。

 今回のプログラムは、臨床研究センターとして研修していただきますので実地医家研修ではなく将来の日本のみならず世界の医学のオピニオンリーダー育成に重点をおきます。

 従いまして、臨床研修はもちろんのこと分子疫学解析を中心とした臨床研究も行い積極的に学会、論文発表を行っていただきます。

 分子疫学解析は、Variable Numbers of Tandem Repeats (VNTR)法を利用した解析から、whole genome sequenceを使った菌の系統解析までを行っております。また、そのデータから薬剤耐性機構や、耐性菌の診断法開発にも取り組んでおります。菌の培養の過程がありますので、染色だけではなく、培地における菌の生え方などを学べる絶好の機会でもあります。

 現在、臨床研究センターにある機器としては、PCR増幅装置 5台、Real-time PCR装置1台、Capillary 電気泳動装置 2台、ABI 310 シークセンサー1台、蛍光細胞表面抗原解析装置(FACS)等があり、細菌の全遺伝子なら一日で解析ができる次世代シークエンサーを購入予定です。

  机上から学んだ感染管理ではなく実際に手足を動かしてその上で感染管理を学んでいただくというポリシーから、臨床研修は、外来診療ならびに10-15名程度の患者の病棟主治医になっていただきながらの感染症治療を行っていただきます。そして実際に人工呼吸管理、人工透析、血漿交換、LCAP、生物学製剤投与を行っていただき、それらに対する感染対策、治療を学んでいただきます。ベースに関節リウマチやなんらかの膠原病やアレルギー疾患を有する患者が多いので専門をアレルギーやリウマチにしたい方の感染症の勉強に役にたちます。また、結核、インフルエンザを積極的に受け入れて加療している病院で、これらに対する感染対策を学んでいただくと将来的にどこの医療機関に就職されても有用ではないかと思います(指導医の松本が自ら主治医をした入院患者平成22年度 131名、平成12年よりのべ1224名、のべ外来患者数:平成22年度 3135名;外来患者は、福岡、山形、京都、名古屋、奈良から、時にはインドネシア、中国からも定期受診されております。)

 結核の治療および感染管理、HIV合併の結核を含めた感染症治療、生物学製剤で発症した感染症治療、多剤耐性結核の治療は他の施設では経験できないと思います。また、これらの経験を積極的に伝えていくつもりです。

 感染管理は、ICTの一員として看護師、薬剤師、臨床検査技師とともに週4-5日のラウンド、サーベーランスを行っていただきます。院内感染対策として、結核、MRSA、CDに対して分子疫学解析を行い、そのデータをもとに対策を行います。SSI, VAP, BSIサーベーランスのどれか一つを受け持っていただき、その対応方法を学んでいただきたいと思っております。

 私は、大学卒業後サイトカインシグナル伝達とその阻害の研究、ならびに臨床応用一筋にたずさわってきました。そこから、細胞内にもnegative feedback機構がある事を提唱し(nature, PNAS)、その機構が生命活動に重要である事を示しました(PNAS)。さらに基礎的研究からさらに臨床に発展するためにサイトカインシグナル伝達阻害による治療研究(Int. Immunol.)、臨床開発として抗IL-6受容体抗体(アクテムラ)に携わり生物製剤を世の中に出す事に従事してきました(blood)。そして現在、生物製剤の合併症である感染症対策に取り組んでおります(NEJM)。

 大阪から世界へ情報発信をする事をモットーに仕事を行っております。一緒に世界へ羽ばたきましょう。そして感染症分野における日本のリーダーとなってください。参加を御待ちしております。
 ( )内の雑誌名は、以下の代表的な論文10を参照

臨床研究センター長  橋本 章司  専門医及び代表的な論文10 等