各施設のご案内

院内ギャラリーの開設にあたって

 医療と芸術」、それは昨今すっかり耳に親しんだ「癒し」から一歩踏み込んで医療人類学という領域では関心が高まっています。緩和ケアの一環として取り入れられるアートセラピーもそのひとつです。ただ日本ではまだまだその具体的な効果や認知については意見が分かれるところです。
 しかしながら、今回ひとつ確認できたのは「絵を見る人」がとても多いという事。院内にはいろんな人がいます。患者様、付き添いの方、スタッフ。「誰が描いたの?」「学生?上手やねぇ。」「なかなかいい絵やねぇ。」「何年生かなぁ。」「元気いっぱいって感じ。」と、絵を見ることでなんらかの関心が湧いて会話にもなり、「絵を見る」という有効な時間が生まれます。なんとなく和む。なんだか元気がもらえる。顔がほころぶ。この事が効果ではないでしょうか。医療は診察室だけで行われているわけではないと考えます。
 どうしても生まれてしまう待ち時間。当院では待ち時間の解決に努めながらいつも心を痛めております。なんとか有効的に時間を使っていただけないだろうかと。
 心をこめて一生懸命に描いた絵を、心の目で見る。心に響くアートに触れてみんなの心が開かれていく。そんなギャラリーに育っていって欲しいという願いをこめて「ハートギャラリー」と名付けました。定期的に作品を入れ替えて一人でも多くの作品を展示していきます。

  • いいお天気なので散歩がてらギャラリーへ・・・
  • 雨で退屈だからギャラリーへ・・・
  • 近所のお子さんの絵を見に病院へ・・・
  • 絵を見るついでに診てもらおうかと思って・・・

<小さな作家たちの素晴らしい作品をぜひご覧ください。>