臨床研究センター

役割

医学と医療の進歩に貢献する

臨床研究センターは、平成18(2006)年4月に院内の診療科・検査科・感染対策チーム(ICT)と連携し「医学と医療の進歩に貢献する」ための臨床研究部として創設され、2017年4月より臨床研究センターになりました。
現在、①結核・感染症、②免疫・アレルギー、③分子肺疾患(肺がん)、④呼吸器(COPDや間質性肺炎)の4領域で、患者さんの臨床検体と診療データを活用した新しい診断検査法・治療薬・発症予防法の開発と、その臨床治験を進めています。

各研究室の研究内容

①結核・感染症研究室では、感染症内科・検査科・ICTと連携し、結核菌や薬剤耐性菌(MRSA、緑膿菌など)の遺伝子配列に基づく伝播経路の推定と感染対策の強化、結核菌検査法の改良、および結核発病診断検査法の開発を進め、広域での感染対策の強化につなげています。
②免疫・アレルギー研究室では、気管支喘息・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などの新規治療法と、その治療効果や予後を予測するのための診断検査法の開発を進めています。
③分子肺疾患研究室では、肺がん患者さんの治療効果や予後予測に関連するがん細胞の遺伝子変異の検査法の開発と、その遺伝子変異に基づいた患者さんごとの個別治療法への応用を進めています。
④呼吸器研究室では、COPDや間質性肺炎などの難治性肺疾患や、敗血症や重症肺障害に対する新しい治療法の開発を進めています。
⑤臨床法制研究室では、大阪南部地域における死因究明の充実を目的とし、近隣警察からの依頼による検案業務などを主な活動とし、医療安全に対するコンサルト業務も行っています。今後、突然死・異常死症例に対する診断の補助となる検査設備の拡充に努めます。

臨床研究センターからのお願い

臨床研究センターでは院内診療科、検査科、ICTと共に、近隣施設の診療や感染対策への支援も行っております。
今後とも近隣の医療施設・研究機関との連携を強化し、臨床研究・治験と情報発信をさらに進めます。