アトピー・アレルギーセンター

センターの概要

 小児から成人まで、症状が多様で治療が困難な気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、薬剤アレルギー等のアレルギー性疾患に対し、内科、皮膚科、小児科、眼科、耳鼻咽喉・頭頸部外科等の複数診療科が連携して専門的治療を行っています。

 当院では、歴史的にアレルギー疾患の専門医療機関として数多くのアレルギー疾患診療をおこない、診療成績の向上に取り組んできました。羽曳野支援学校等の教育機関との連携によって小児患者を支援するなど、全人的医療に取り組んできたのも当院の特徴です。さらに、アレルギー疾患の患者さんでは同時に複数のアレルギー疾患を患うことも多いため、各専門診療科が連携した総合的な診療体制として、2011年アトピーアレルギーセンターを設立し運営してきました。

 センターの名称は2つの意味を持っています。第1は、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎というアレルギー疾患には共通したアレルギー体質(アトピー体質)があり、各科の連携が必要な場合が多いためです。第2は、これらのアレルギー疾患の多くは、乳児アトピー性皮膚炎に始まることに注目し、当院で長年培ってきたアトピー性皮膚炎診療技術によって乳児期を含むアトピー性皮膚炎を適切に治療することで、人生を通じて健康に過ごしていただくことを願っているためです。

 近年アレルギー学は進歩し、検査法や、新しい治療法の開発により、アレルギー疾患の診療内容も大きく進歩しています。アレルギー学の専門知識、技術、経験を持ったアレルギー・リウマチ内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉・頭頸部外科各科の医師がそれぞれの診療科での診療を行うことに加えて、定期的にカンファランスをおこない、領域横断的な知識の向上に努めるとともに、必要な症例については共同で診療計画をたて、難治性アレルギー疾患の診療に取り組んでいます。

 2018年大阪府から「アレルギー疾患医療拠点病院」の指定を受け、難治性アレルギー疾患の診療をさらに充実させるとともに、アレルギー疾患に関する診療連携体制の構築や人材育成等、地域の医療機関や学校関係者、患者会等とも連携しながらより良いアレルギー疾患治療の提供体制を確立するとともに、アレルギー疾患に関する情報の発信をさらに行って参ります。

受診の流れ

関連部門

診療科 皮膚科小児科眼科臨床研究センターアレルギー・リウマチ内科耳鼻咽喉・頭頸部外科
主なスタッフ・チーム ・アトピー・アレルギーセンター長:片岡副院長兼皮膚科主任部長
・各科専門医師、病棟看護師、臨床心理士、小児病棟保育士