リハビリテーション科
主な対象患者
- 肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎)、結核後遺症などの安定期慢性呼吸不全患者)、および急性増悪後の患者
- 気管支喘息などのアレルギー性呼吸器疾患患者
- 肺癌などの胸部手術の術前・術後患者
- 結核、肺炎などの感染性疾患患者
- ARDS,重症肺炎などの急性呼吸器不全の患者(人工呼吸器装着患者)
医療設備・検査
厚生労働大臣がさだめる呼吸器リハビリテーション施設基準(Ⅰ)
身体所見や呼吸状態の評価、6分間歩行試験などの運動耐容能の検査や呼吸筋力評価などの身体機能評価を行い、個々に応じたリハビリテーションプログラムを作成します。
一般的な呼吸リハビリテーションプログラム
- 呼吸訓練(口すぼめ呼吸,横隔膜呼吸など)
- 呼吸筋トレーニング
- 胸郭可動域訓練・ストレッチング、呼吸筋ストレッチ
- 運動療法(筋力、運動耐容能)
- 患者教育・動作要領の指導
- ADLトレーニング
- 排痰法の習得
リハビリテーションの風景
呼吸訓練
この写真ではお腹に重りを乗せた状態で口すぼめ呼吸と横隔膜呼吸を行っています。
お腹を膨らませることを意識しすぎると、横隔膜呼吸ができなくなることが多いため、自然にお腹が膨らむ様にゆったりとした呼吸を指導いたします。
胸郭可動域訓練・ストレッチング
胸郭の動きが制限されることで、胸郭が拡張しにくくなるため、より多くの呼吸努力が必要になります。胸郭を柔らかくすることで、呼吸に働く筋肉の過剰な活動を抑制します。
運動療法
運動による換気需要量を軽減させることを目的として行われており、運動耐容能の低下(骨格筋機能の低下)、呼吸困難の増強、健康関連quality of life(QOL)の低下(不安・抑うつなど)の改善や軽減が期待できます。労作時に低酸素血症となる患者様の場合は酸素吸入を行いながら運動療法を行う方が望ましいです。
排痰法
自身で喀痰がしにくい患者様や分泌物が多い患者、また術後合併症として起こりうる肺炎や無気肺の予防のために、分泌物のクリーニングを行うことで換気の安定や呼吸困難感の軽減、感染の予防を目的として指導させていただきます。
診療科・部門
Department
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診療科
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センター
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診療支援部門
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チーム医療部門
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研究部門