循環器内科

診療科の特色

 平素は格別のご高配を賜り、ありがとうございます。当センターは昭和27年に「大阪府立結核療養所羽曳野病院」として開院以来、時代の変化・地域医療ニーズに呼応し、府民の皆様と共に半世紀の歴史を歩んで参りました。呼吸器疾患・アレルギー疾患の基幹病院としての診療機能充実を図る目的で、循環器内科は平成4年に新規設置されました。その後幾多の変遷を遂げ、現在常勤医4名、非常勤医2名の体制で、主に1)虚血性心疾患のカテーテル治療、2)不整脈のアブレーション治療やペースメーカー治療、3)末梢動脈疾患のカテーテル治療、4)心不全の集学的治療に携わっています。

 2023年春の新病院移転に伴い、7月には集中治療室と近接した手術室エリア内に心臓カテーテル専用室を新設し、急性冠症候群などの循環器系救急疾患の患者さんにも対応できる体制を整えます。冠動脈CT検査や心筋シンチグラフィー検査等の循環器系画像診断機器は全て刷新。特に冠動脈CTは被ばく低減と診断精度の飛躍的な向上を期待し、シーメンス社最上位機種のSOMATOM Driveを導入しました。また心臓リハビリテーション評価に必須のCPX検査・心肺運動負荷モニタリングシステムも導入。心疾患の病態解明に基づいた最適な治療方法を選択し、かつ患者さんひとりひとりに対してきめ細やかな診療を行うため、患者さんにメリットのある非侵襲検査を充実させました。

 昨今「脳卒中・循環器病対策基本法」が制定されことを受け、当科においても府民の皆様の「健康寿命を延伸させる」ことを大目標に掲げています。特に当科では、非侵襲検査を主軸に「ワンストップ」での診断に努めており、患者さんにしっかりとご説明を行い、ご納得・ご安心頂いた上で進めることを第一としております。この様に、地域医療を重視した救急/診療/治療体制を整えつつ、引き続き患者さんに選ばれる安心安全の病院作りに取り組んで参ります。

※ご近隣の開業医の先生方へ

様々な胸部症状(安静時、労作時の胸痛、圧迫感、締めつけられる感じや、肩こり、歯痛など)、動悸、息切れ、呼吸困難、間欠性跛行、失神などの症状を訴える方や、健康診断などで心電図異常・不整脈、心拡大、心雑音や血圧異常、ABPI異常、その他心臓や下肢動脈疾患に関して精査が必要とされる方がおられましたら、疑い症状でも一向にかまいませんので遠慮なく当科にご相談ください。

大阪はびきの医療センター
循環器内科 主任部長
原田光一郎